■2008年02月29日(金)23:01
久しぶりにアニメが楽しい
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「狼と香辛料」というアニメを見る機会があって、これが久しぶりに面白いと感じる出来事だった。
それほど色々なアニメを普段から見ているというわけではないが、パっと絵柄を見て引き込まれなかったり、面白いよと紹介されて(自発的に観ないので紹介はありがたいのですが)観てもなかなかハマれなかったり、そんな事ばかりの去年一年でした。
最近のアニメが詰まらないかといわれれば、逆に全然楽しめないという事も無く90年代の酷いクオリティ(一部)に比べれば最近のアニメは安定感があって大変良い。あくまで問題は自分が引き込まれるかどうかという所なんです。
去年といえば特に人気があった「らきすた」が全然駄目だったというのがある。というか京アニ系が全然駄目…。ハルヒも小説はあらかじめ1巻だけ最後まで読んだけど面白さが理解できず、しかし話題作なのでアニメも頑張って数話観たけど続きを観たいという気にはならず断念。らきすたのほうはアニメが初見ですが結果はそんな感じでした。
作品にケチをつけたいのではいです。アンチになる気はないし、京アニは実際クオリティは高く、参考になる点は多いのです。むしろ何故かみんなが面白いというものが自分は楽しめないのかと悩みました。頑張って面白さを探そうと考えてもみました。(本来アニメはそうやって観るものではないけど)
去年一番アニメ関連でショックだった事がこの事。歳をとったせいで若い感覚についていけなくなったのかと真剣に心配していました。…ここまで京アニしか書いてないけど、他の作品についてもだいたい同様の状態で、去年はどれも大抵「そこそこ楽しめるんだけどハマってはいかない」という感じでした。
そんな中、(これは今年のアニメですが)「狼と香辛料」は久しぶりに「あーこの感じが欲しかったんだ」という作品でした。…勿論こっちのほうが作品として優れてるとかそういう話じゃなく、自分の感覚に合うという意味で久しぶりに楽しいです。
ヒロインが記号的じゃないのが良いですね。見た目やしゃべり方は記号の塊なんだけど、物事の考え方や会話の運び方に女性的だと感じる部分を感じた久しぶりの作品でした。実際のリアルの女性でこういう人を見たことがあるかというと全然ないんですが、何故かそう感じるちょっとした会話運びにセンスを感じます。
あとは主人公がいいです。設定が商人というのも面白いし、頭が冴えるけど女心は分からないという良くある設定が安っぽくないように描かれている。あと、彼の商売の話にリアリティを持たせる手法が良かった。特に取引に使われる通貨には種類が色々あって地域ごとに信用度があり、価値が変動するなんていうのは、なかなかこれまでのファンタジーに取り入れられてこなかった事。自分もゲームの「大航海時代」の豆知識のおかげで初歩的な理屈だけは知っていたのですが、実際のゲームにはレートの概念は取り入れられてはなかった。ここまで扱っているのには正直脱帽です。
ちょっと原作も読んでみたいな。
…という事で描いたみたけど絵は全然モチベーションがあがりません。 | | | |