パンヤ ふたなりエリカとナメクジ(R-18)

パンヤ エリカとナメクジ


「くうっ…ふ…うん…ッ……!」纏わりついた粘液と、それを潤滑剤にくりゅくりゅと身体をクネさせる生物。それに幾度となくカリ首を練り上げられる。ピッタリと張り付き螺旋運動を繰り返すナメクジの動きに、エリカの下半身にそそり立つそれは、ビクビクと最高潮にまで張り詰め開放の時を待ち望んでいた。

「ああ、ケン君…。ケンくぅぅんんッ……!」

幾度となく繰り返される彼女の想い人の名前。しかしその言葉の中の人物はここには居らず、ただ絶頂の時を待つばかりであった…。


パンヤ島に来る前の彼女は、いつも孤独な存在だった。孤独といっても実際には友人も多く、本来の明るい性格も相まって評判の良い女の子で通っていた。しかし、そんな状況とは裏腹に彼女自身の心はずっと孤独なままだった。

その理由は彼女の身体にある。女の子として生まれ、女の子としての心も持っていた彼女。しかし一つだけ違ったのは、その下半身におちんちんが生えていた事だった。どうしてそんな身体で産まれてしまったのかは分からない。しかし、その事実はどうしようもなかった。

年頃になればなるほど、ほかの女友達との会話でも、どうしても身体的な話題になると話をあわせられない部分もあるし、何より体育の時などは苦労をさせられた。男子生徒にも人気があった彼女は何度か交際を申し込まれたこともあったが、自分の体のことを考えると到底相手が自分を受け入れるはずがあるとは思えず、全て断ってきた。…そうするしかないと思っていたのだ。

パンヤ島に来た最初の頃も、いつもと同じように見せかけだけは明るく振舞っていた。自分と年の近い一つ年上のケンに対しても、いつもの様にどこか心の距離を置いて接っするようにしていた。最初はそれで良いと思っていたのだ。

しかし、変化していったのは彼女自身だった。彼女は少しづつ年の近いその少年に想いを寄せるようになっていったのだ。

今までの彼女は男の子に言い寄られる事はあっても、自分から誰かを好きになったり憧れたりする事がなかった。たぶんきっと、意図的に人との接点を避けることが出来た学校とは違って、ゴルフを通じて一緒にコース攻略について考えたり実践していくパンヤ島での生活、いつもと違う環境に、いつもとは違う心の働きが芽生えていったのだろう。


その日もエリカはケンと一緒にコースを回っていた。パンヤ島にきてから出来た友人は沢山居たが、やはり年の近いケンとは話し易い。自分から声をかける事も多かったが、ケンのほうからも同じ理由で誘われる事が多かった。アクシデントは、そんなありふれた何時もの光景の中で起こった。

何事もなく数ホール回った頃、エリカの打った打球がコース端の林の中に消えていった。プレー区域外へ出たボールを回収するため、彼女は一人ケンのそばを離れボールを捜しに木々の中へ入っていく。程なくしてボールは発見され、彼女は深いラフの中へしゃがみ込む。その時であった。

ボールについた泥を払っていると、むずむずと足元に異変を感じた。最初は気のせいかと思っていたがその感覚はだんだんと足首から脹脛に上がっていき、靴下の上から直接肌を通す感覚に変わる時、彼女は自分の脚の上に何かが這っている事を確信した。

「…ひ、ああ!?」

思わず驚いて尻餅をつく。確認するとそれは一体の巨大なナメクジだった。いや、これをナメクジといっても良いのだろうか。姿形はエリカの良く知っているそれだったが、大きさは自分の手の指よりも大きい。親指より太く、中指より長い。それが自分の太ももの上をどんどん目指して這い上がってきていた…。

「あ、ああ……な…に、こ、これぇ……」

怖さというよりは驚きとヌメヌメと粘液で光り輝くその姿に、自分から触れることに嫌悪し、払いのける事に躊躇してしまった。その間にもナメクジはどんどん上ってくる。エリカはどうして良いのか分からず、内腿から這い上がってくるゾクゾクとした感覚に尻餅をついたまま戸惑っていた。

「…ん………はっ…、…だ…め…」

混乱し何の対処も出来ないまま、いつしかナメクジは内腿の付け根から器用にも彼女下着の中に入り込んでしまった。…このような器用な動きができる生物が本当にナメクジかどうか怪しいものだが、ともかく彼女の状況は最悪なものになっていった。さすがに自分の大事な部分に侵入され、意を決しナメクジ排除の為にスカートを中に手を伸ばす。

クリュッ…!

「んああっ!」

その時、急に下着の中の動きが活発になる。ナメクジが彼女の下着の中でくねくねと激しく震えだしたのだ。直接は見えていない下着の中で、彼女のまだ開いていない花弁をくいくいと刺激する。体中の粘液を身体ごとこすりつけ、少しづつ少しづつ彼女を懐柔していく。

「やだ…なに、こ……ふあッ…!」

激しい刺激を受け、彼女の男性の部分も少しづつその硬さを増し、下着越しに自己主張を始めようとする。

「あ…っ…だめ……。い、今…は……ダメぇ……!」

お風呂に入る時、自慰をする時以外はなるべく触れず、なるべく忘れようとしているソレ。今はケンとの大事なラウンド中なのだ。こんな時には見たくなかった。こんな時に自分の劣等感に気付きたくはなかった。

彼にこんなものを見られたら…。今は彼が何時ここに駆けつけて来てもおかしくはない状況なのだ。

「だめ…ダメ………だめ、……んん……あああああッ……!」

しかし彼女の希望とは裏腹に、ついに張り詰めた亀頭が下着に収まりきらずプルンと顔を出す。狭い下着から開放され、天を向いてそそり立つ。血管はビクビクと張り詰め、先端は既に先走りで光っている。

「や、ああああああんっ…!!」

それと同時に下着の中から顔を出す大ナメクジ。彼女のおちんちんに絡みつくように、螺旋回転をしながら這い上がってくる。その姿をまた直接見て、彼女のナメクジを排除しようとする意思は弱まってしまう。

「ああっ…はああッ…くう…んん…。…ん…ん、……ああッ!!」

カウパーと粘液でドロドロになり、きらきらと輝く竿に、ナメクジはくりゅくりゅと鮮やかな螺旋回転で刺激を送り込んでは這い上がってくる。浮き上がった血管の隙間を、余り皮のシワの溝を、粘液が糸を引きその隙間を埋めるようにナメクジはその脚を張り付かせる。そしてカリ首を締め上げ、鈴口を撫で上げると、少しづつエリカは射精の予感を感じ取っていた。

彼女は知らないが、この螺旋の動きはナメクジの交尾の動きに酷似している。雌雄同体のナメクジはお互いの身体を螺旋運動のようにからめながら交尾をするのだが、その動きはまさにエリカのおちんちんをもう一つの個体と置き換えるかのような動きだったのだ。エリカ自身、男性と女性の特徴を両方兼ね備えた雌雄同体に近い存在でもあるから、この光景はエリカにとって、とても皮肉なものであった。

「ケン…君……だめぇ…。ケン………くうぅん……!」

こんな姿、彼にだけは見られたくない。彼には来て欲しくない。そういう想いと、彼に触れてもらいたい。彼に慰められたい。これは両方とも彼女の本心だったが、いつしかそういう相反する想いがエリカの心を支配し混ざり合っていた。

でもこんな自分を見たら彼はきっと軽蔑するだろう。身体の問題もそうだが、それ以上にこんなナメクジのような下等な生物に身体を許し、翻弄されてしまうような情けない人間と、太陽のように明るい彼とがつりあうとは思えない。…絶対にそんな未来はありえないのだ。

「ああ…ケン君……、ケン…く…ん……」

今こんな姿を見られたら全てが終わってしまう。そういう絶望感がより彼女の性感を高め、それと同時にこんなダメな自分を見て欲しい、罵って欲しいという希望も彼女をどんどん追い詰めていった。そして限界まで高まった快楽が開放される時は迫っていた。

「ああ、ケン君…!ケンくぅぅんんッ……!」

幾度となく繰り返される彼女の想い人の名前。しかしその言葉の人物はここには居らず、後はただ絶頂の時を待つばかりだ。


遠くから足音が近づいてくる。…彼女の短い片思いの恋は終わろうとしていた。


ー続くー


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…というわけで、ガチャっとポンタ60回連続ハズレ記念(笑)に描いたイラストと小説です。

エリカメインの自分としては、エリカの衣装を目指してガチャを回していたのですが、他が出てもエリカだけが出ない…。そんな運のなさとそれでもガチャを回してしまう自分の情けなさに怒りを覚え、その怒りをエロに昇華する事で、そんな逆境を跳ね除ける事にしました。…なんだそれ?どんな理屈だよ!?

そんな理由からちょっと気合を入れて本気で塗ってみましたが、塗れば塗るほどエロくなくなるというか、自分の塗りはエロ向きではないなぁと絶望しつつ、最後まではやろうと頑張ってみました。ていうか、塗りもアレだが、むしろ線画が酷いです。どうも線画は最大の弱点のようです。

小説のほうはオマケというか、いつもマンガを描く時に作る文章のネーム(文章でネームを作ってから、コマを切る作業をする)の雰囲気で書いてみました。別に小説を書くことを目指している人間ではないので、最低限の状況が分かる程度の文章を目指している拙いものですが、絵を描くに当たってイメージしていた状況を文章でおこす事で多少なりとも実用性が上がるものならと思った次第です。

…どうでしょうか?よろしければ感想を下さい。

一応連作の最初で、オチまで続きも考えてあるのですが、また時間が出来た時に描くかもしれないし、描かないかも知れないので、期待しないでおいてください。

…それともう一つ。攻殻機動隊のコミックの注釈でも有名ですが、ナメクジの交尾は非常に美しく官能的なのでぜひ一度観賞してみることをオススメします。ナメクジが嫌いな人でも考え方が変わるかもしれない程美しいのです(但し自己責任で)。私のように触手系ジャンルが好きな人は是非、というか絶対見て欲しい。きっと感動するハズです。

youtube - ナメクジの交尾の動画
この美しさを再現できない自分が憎い…。

08/09/11